
店舗の火災保険は借家人賠償だけで足りる?階下への漏水に備える補償を解説
店舗の火災保険はなぜ必要?下の階への漏水に「借家人賠償だけ」では足りない理由
店舗を借りる際、火災保険を「契約時に必要なもの」として選んでいませんか。飲食店、美容室、事務所などのテナントでは、火災だけでなく、給排水設備のトラブルによる漏水にも備える必要があります。特に見落としやすいのが、自分の店舗から下の階へ水が漏れた場合の賠償です。
「借家人賠償責任保険に入っているから大丈夫」と思っていても、それだけで下の階の損害まで補償されるとは限りません。店舗の火災保険を選ぶ際は、誰に対する損害を、どの補償でカバーするのかを確認しましょう。
下の階への漏水で、何が起こる?
例えば、店舗のトイレが詰まって水があふれ、階下の店舗の天井や内装、商品を濡らしてしまったとします。被害が大きければ、設備の修理や商品の買い替えが必要になることもあります。
その一方で、自分の店舗の床や内装にも被害が出るかもしれません。漏水事故では、貸主への賠償、階下の店舗への賠償、自分の設備や什器の損害など、複数の問題が同時に生じ得ます。事故後に慌てないためには、それぞれに対応する補償を契約前に確かめておくことが大切です。
借家人賠償責任保険だけでは足りない理由
借家人賠償責任保険は、借りている店舗を損傷させ、貸主に対して法律上の損害賠償責任を負った場合に備える補償です。火災や漏水で借りている区画に損害を与えたときに役立ちます。
ただし、貸主への賠償と、下の階の店舗への賠償は、相手が異なります。 借家人賠償責任保険に加入しているというだけで、階下の店舗の内装や商品への損害も補償されると判断することはできません。
第三者への賠償には、施設賠償責任保険や、漏水による賠償を対象とする補償などを確認する必要があります。補償の名称や対象となる事故は商品ごとに異なるため、「施設賠償が付いているか」に加え、「自店舗からの漏水で階下に損害を与えた場合が対象か」まで確認しましょう。
店舗の火災保険で確認したい4つの補償
店舗向けの火災保険を検討する際は、次の4点を見ておくと整理しやすくなります。
1.貸主への賠償
借りている店舗を火災や漏水などで損傷させた場合に、借家人賠償責任保険の対象となるか。
2.第三者への賠償
下の階や隣の店舗などに損害を与えた場合に、施設賠償責任保険や漏水賠償に関する補償が使えるか。
3.自分の設備・什器・商品
内装、厨房機器、美容機器、パソコン、在庫などに損害が出た場合、何が補償対象になるか。
4.休業中の損失
事故によって営業を続けられなくなった場合、休業損失や営業継続費用に備える補償が必要か。
補償が付いていても、支払限度額や自己負担額、対象外となる事故によって、受け取れる金額は変わります。店舗の用途や置いている機器に合わせて、契約内容を確認することが重要です。
店舗探しとあわせて、保険の内容も確認が必要です。
店舗の火災保険は、火事への備えだけではありません。下の階への漏水のように、周囲の店舗へ損害を与える事故にも目を向ける必要があります。借家人賠償責任保険だけで十分かを判断する前に、第三者への賠償補償を確認することが、店舗を安心して運営するための第一歩です。
オフィスワンでは、店舗・事務所をお探しの方が、物件の条件だけでなく、入居後の運営も見据えて検討できるようお手伝いします。店舗の賃貸物件をお探しの際は、業種や使い方、設備についてもお気軽にご相談ください。
※補償の対象や保険金の支払条件は、保険商品・契約内容・事故の原因によって異なります。加入時には保険会社または取扱代理店にご確認ください。