テナント契約から店舗オープンまでの流れ
美容室、サロンなどの店舗を開業する際、「テナントに申し込んでから、実際にお店をオープンするまでどのくらいかかるの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
店舗の場合、住居の賃貸契約とは違い、審査・契約・融資・内装工事・保健所の検査など、さまざまな工程があります。
物件が決まってから急いで準備を始めても、思った以上に時間がかかるケースがあります。特に人気物件では、契約や融資のタイミングがオープン時期を大きく左右することもあります。
今回は、テナントの申込みから店舗オープンまでの一般的なスケジュールを、順番に解説します。
① テナントの申込書を提出
まずは希望するテナントが決まったら、申込書を提出します。
申込後の審査期間は、一般的に1~2週間程度を見ておくとよいでしょう。
住居の賃貸と比べて時間がかかる理由は、店舗の場合、単純な入居審査だけではなく、事業内容や業種、営業時間、売上見込みなどについて確認されることがあるためです。
また、場合によっては、
- 決算書
- 確定申告書
- 事業計画書
- 会社概要
- 代表者の経歴
などの提出を求められることがあります。
さらに、賃料や契約条件、工事内容などについて交渉が入るケースもあるため、「申込みをしたらすぐ契約できる」と考えないことが大切です。
② 審査承認後|契約書の確認と内装会社の選定
審査が無事に承認されると、次は契約書の作成に進みます。
契約書の雛形ができるまで、目安として1~2週間程度かかることがあります。
このタイミングで、店舗オープンに向けた準備も同時に進めていきましょう。
特に重要なのが内装会社の選定です。
おすすめは、最初から1社に決めるのではなく、2社程度に相談して見積もりや提案を比較することです。内装工事は店舗のコンセプトだけでなく、予算や工事期間、設備の仕様などによって大きく内容が変わります。また、金融機関から融資を受ける場合は、この段階で事業計画書の作成や融資申込みも進めておく必要があります。契約書の内容確認や条件の細かな調整には、さらに1~2週間程度かかることがあります。
③ テナント契約の締結
契約条件がまとまったら、いよいよテナント契約を締結します。
契約時には、印鑑証明書や登記簿謄本など、さまざまな必要書類を求められることがあります。
そのため、契約日が決まってから準備するのではなく、必要書類は早めに確認して準備しておくことがおすすめです。
金融機関から融資を受ける場合、物件によっては「融資の事前承認を受けてから契約」という条件になることがあります。正式な融資承認まで1か月程度かかるケースもあるため、人気物件の場合は、融資審査を待っている間に他の申込者へ決まってしまう可能性もあります。
そのため、物件を申し込む段階から、不動産会社・金融機関・内装会社のスケジュールを並行して確認しておくことが重要です。
契約と並行して、内装会社を決定し、具体的な内装の打ち合わせも進めます。
さらに忘れやすいのがインターネット回線の申込みです。
回線の種類や建物の状況によって異なりますが、工事まで1か月程度かかるケースも多いため、早めの申込みがおすすめです。
④ 決済金(契約金)の入金
契約後は、保証金・敷金・前家賃など、契約条件に応じた決済金を支払います。
融資を利用する場合でも、融資実行前に支払いが必要になるケースがあります。
「融資が実行されてから払えばいい」と考えていると、資金繰りに影響する可能性があります。
契約前に、いつまでに、いくら必要なのかを確認し、自己資金を含めて資金計画を立てておきましょう。
⑤ 契約開始・テナント引き渡し
契約開始日を迎え、テナントの引き渡しが行われたら、いよいよ内装工事に入ります。
ただし、すぐに工事を開始できるとは限りません。
内装会社と管理会社との間で、工事内容や設備、施工方法などについて確認し、必要な承認を取る場合があります。
承認が取れたら、実際の内装工事がスタートします。
店舗の規模や業態によって工事期間は異なりますが、20~30坪程度の店舗であれば、1.5~2か月前後がひとつの目安です。
もちろん、スケルトン物件なのか居抜き物件なのか、厨房設備の有無、電気・給排水工事の規模などによって期間は大きく変わります。
⑥ 保健所の検査
美容院など、営業許可が必要な業種では、工事完了後に保健所の検査を受けます。
ここで重要なのは、オープン直前に初めて保健所へ相談するのではなく、早い段階から確認しておくことです。
手洗い設備、給排水、換気など、業種によって必要な設備基準があります。
「工事が終わってから基準を満たしていないことが分かった」という事態を避けるためにも、内装工事の計画段階から確認しておくと安心です。
⑦ 店舗オープン
保健所など必要な検査・許認可が完了し、設備やスタッフ、仕入れなどの準備が整えば、いよいよ店舗オープンです。
物件探しからオープンまでを考えると、テナント契約後もかなりの時間が必要になります。
特に、「契約」「融資」「内装」「インターネット」「許認可」などを別々に考えるのではなく、同時進行でスケジュールを組むことが、スムーズな開業につながります。
テナント契約からオープンまでの期間まとめ
一般的な流れを整理すると、
申込み → 審査(1~2週間)→ 契約書作成・調整(2~4週間程度)→ 契約・決済 → 引き渡し → 内装工事(1.5~2か月前後)→ 保健所検査 → オープン
という流れになります。
ただし、融資を利用する場合や、内装工事の内容、物件の契約条件によってスケジュールは大きく変わります。
そのため、店舗開業では「いつオープンしたいか」から逆算して、物件契約・融資・内装・許認可を早めに動かしておくことが重要です。
特に人気物件では、契約を急がなければならない一方で、融資には時間がかかるというケースもあります。「物件が決まってから考える」のではなく、物件申込みの段階からオープンまでの全体スケジュールを組んでおく。
これが、店舗開業をスムーズに進めるための大きなポイントで尚且つ経験値が多い仲介会社を選んで一緒にオープンまで進めていくのがトラブルがなくおすすめです。
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